平等と公平(18)二項対立が生まれる理由

平等と公平

 あまりに多い〇✖判定・・・どうにもこうにも、日本人は二項対立が好きです。「賛成・反対」「好き・嫌い」「YES・NO」「0か100か」など。

 議論を深めて、互いの主張を理解し、その上で最適解を探るのなら効果的ですが、互いを貶めて自分が優位に立とうとするのは、あまりに愚かです。

たとえば

国葬

  • 反対
    他人へ弔意にケチをつけ、尊厳を貶(おとし)め反対を叫ぶ。費用が・・・など。
  • 賛成
    反対へ怪訝そうに眉をひそめる

差別と区別

  • 差別反対
    それは差別を助長するだけで、平等ではない
  • 区別が必要
    平等を目指すほど不公平感が出る

法治

  • 法的根拠がない
    法に基づかないので、違法である
  • 根拠法がない
    そもそも法律が存在しないので、必要なら立法を

ジェンダー平等

  • 全ての人に平等な社会を
    LGBT差別をなくそう
  • 全ての人が安心な社会を
    皆が安心して暮らせるようにしよう

二項対立が好きなのか?

 日本人は、二項対立をつくって対立するのが好きですね。その時点で、すでに解決策が消失していることを気づいていません。とくに「否定派」「平等派」は。

 同じは不自然、似ているのが自然なのですが、それに気づいてないのが残念です。
 また、目標が同じで手段が異なるだけなのに、解答をひとつにまとめようとしているのが薄気味悪い環境です。もうすでに社会の崩壊が始まっています。

 目的・目標は同じで、手段が異なるだけなので、2択ではなく、両方選択だってありうるわけです。いや、それ以外にも最適解があるかもしれません。答えがひとつであることを自己主張するあまり、他を排除しようとする人たちがいます。
 二項対立が成立する瞬間です。

なぜ、二項対立になるのか。

 それは「反対」論者に恐怖心があるからです。不安があると、自分の想いと異なる方向へ進もうとすることが恐怖となり、阻害しようとする行動に出ます。言論主張しているうちはまだヨシ。他を妨害し、排除し、貶めようとする手段に出た時点で、解決策が無くなってしまうことを忘れてしまいます。

・平等を主張するあまり
・反対ばかり主張するあまり
 →自身が他を排除し、賛成派の意見を聞いていない
そうした”自己矛盾”に気づいていない人たちが多いのが、あまりに残念でなりません。

寛容とはなにか。理想を実現するには。

恐怖心が、ひとを哀れな方向へ誘うことに気づいてもらいたいものです。

お金についての平等と公平についてお話しています。

東京うまれ。札幌、東京、大阪、岡山など、全国各地でセミナーや講演活動を行い、好評を博す。2013年より、日経新聞の読み方教室、資産運用や税金対策、資格取得講座を中心に、”見えるお金、分かるお金を、使えるお金に。。。”の探究を楽しんでいる。