平等と公平(10)ジェンダー平等を実現するには

平等と公平

ジェンダーとは、世の中の男性と女性の社会的・文化的な役割の違いによって形成された性別のこと。ジェンダーの不平等は、「男は働き、女は家庭を守る」「男子はズボン、女子はスカートを履く」「料理・洗濯は女性の役割」 こういった先入観からジェンダーの不平等が生まれます

ジェンダーギャップ指数

SDGs

日本のジェンダーギャップ指数(政治・経済・教育・健康の4部門の男女格差を数値化したもの)は156カ国中120位です。「イクメン」とかいう言葉、最近は女性の社会進出も進んでいる印象もあるでしょうが、それらは日本社会が生み出した流行語・流行スタイルであって、これまでと何ら変わりなく、男性と女性には、大きな差異があるようですね。というか「イクメン」という言葉が存在すること自体、

・男女の役割には違いがある
・「できる男」「ダメ男」を区別する

こと前提にしていますよね。まっ、マスコミの造語ですけど。

また、ランキング自体(何位だとか)は私にとってはどうでもよく【※】、「男性と女性に大きな差異が生じていること」が、ただただ気がかりです。

【※】120位であったとしても1~120位が僅差なら気にならないということです。

ジェンダーレスという、都合の良い平等主張

ジェンダーレス制服

ジェンダーレスと主張するのは自由です。ですが、この世に生を受けた人間の身体は「男」か「女」という機能を備えています。それに心が伴うか、どう生きるか、恋愛対象がどうなのか、それがLGBTQです。

ジェンダーレスと主張するほど、公衆ではトイレ、日本ではとくに銭湯・温泉施設などで「どちらに入浴すべきか悩む」みたいな主張が出てきます。L(レズビアン)、G(ゲイ)、B(バイセクシャル)なら、どちらかを選択できますが、T(トランスジェンダー)、Q(クエスチョニング)は、本人が判断できないことを世間がどう対応・対処すべきなのか、すぐに回答がでません。

ま、そもそもトイレや銭湯で「どちらか」を選択しようとしている時点で、ジェンダーレスではありませんけどね。

■身体の性(特徴)と、心の性(しくみ・思考)。
■それぞれを正確に主張できていますか。
■主張できていないのなら、その理由は何ですか。

平等以上の主張

入浴施設の選択

気になるのは、平等を主張しつつ、自分の特性(仮にマイノリティとします)のもつ特権を手放さず、さらに特別な特権を得ようと画策していることです。

性的指向と性自認に関する差別禁止を訴える人権団体などが2021年6月23日、「LGBT平等法」の制定を求める10万筆超の署名を立憲民主党に提出した。「多様性と調和」を掲げる東京五輪・パラリンピックを契機とした議員立法をめざし、ほかの与野党にも署名を提出する。

平等法とは、性的指向と性自認を理由にした差別を禁じる法律のことです。
「トランスジェンダーであることを理由に採用を打ち切られた」「ゲイであることを理由に老人ホームの利用を断られた」といった差別をなくすことを目指します。

全国の当事者団体などでつくる「LGBT法連合会」や国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」などが2020年10月から今年2月、署名活動を展開。インターネットなどを通じて国内外から10万6250筆を集めました。

・雇用機会均等法
・借地借家法
・旅館業法
など、各種法律で対応すれば良いだけのことで、立憲民主党の枝野幸男代表らが主張する「LGBT平等法」の制定自体が、差別を助長するのではと危惧します。

だから「さん」が良い

ノンバイナリー

歌手の宇多田ヒカルが、自身の性自認を「ノンバイナリー」であるとカミングアウトした!

「ミセスかミス、どちらで呼んだらいいですか?」と聞かれることや、日常的に「ミス・ミセス・ミズ」のどれかを選ばなきゃいけないことにうんざり。自分の婚姻状態や性別を前面に押し出す呼ばれ方に違和感しかないし、どの接頭辞もしっくりこない。選ばされる度に、自分を偽ることを強いられてるみたい。性自認や社会的立場に関係なく、誰でも使える別の選択肢があったらいいのにな〜。

呼称は”さん”

※ノンバイナリー
性自認を男性・女性といった二元論に当てはめないこと。また当てはめたくない人のことを指す。男性でも女性でも無い状態、または部分的に混ざった状態であったり、流動的であったりする。

呼称云々言うなら、日本語にはとても素晴らしい敬称があります。

「~さん」。
それで全て解決すると思います。相手を尊重し、しかも絶対的な平等です。

お金についての平等と公平についてお話しています。

東京うまれ。札幌、東京、大阪、岡山など、全国各地でセミナーや講演活動を行い、好評を博す。2013年より、日経新聞の読み方教室、資産運用や税金対策、資格取得講座を中心に、”見えるお金、分かるお金を、使えるお金に。。。”の探究を楽しんでいる。