平等は不公平なんです!
公平・平等、そして均等。さらに似た言葉に「公正」があります。
公正とは
「公正」の意味は「判断や言動などに偏りがなくて、正しいこと」「明確に正しいこと」です。ひと言でいうと「正しいこと、不正がないこと」です。
ですから、、、これまでに説明した
・公平とは、それぞれに見合った分量、それぞれが納得できる割合である。
・均等とは、分ける分量や設定金額が同じである。
・平等とは、機会や権利が同一であること。
であり、公平も均等も平等も、その意味が正しく理解され、正答に判断されることが公正と言えます。
他との決定的な違い
公平、平等、均等は2人、2つ、2箇所以上の事象についてさまざまな「差がない」ことを意味しています。ですから、いま気になっていることとの比較対象が必要です。
その一方、公正とはそのこと自身についての取り扱いが「正しいのか否か」を判断するわけですから、比較対象が不要です。
英語ではどう表現するのか
私たちは、英語でも似たようなことを聞いています。そこで、念のため、まとめておきますね。
公平 fairness
平等 equality
均等 evenness
公正 equity
正しく伝えるには?
では、正しく伝えるには、、、正しく表現するために気を付けることは何か?もちろん、正確な意味を理解も必要です。しかし、その前に、相手との間で「何を等しくするのが良いか」を共有しておくことが大切です。
紛らわしい言葉が存在する理由
なんだか、ややこしいですね。なぜこのような似た言葉が存在するか。
それは「それぞれの意味が異なる」からです。全く同じ意味であれば、どれかの言葉に淘汰されるはずです。それにも拘わらず、その言葉が存在するのは「それぞれの言葉に価値がある」からです。
正しく理解して、正しく表現し、互いの考えを共有したいものです。
お金についての平等と公平についてお話しています。