やっぱり・・・平等は不公平なんです!
どこにでも、平等・公平という考え方があります。
仕事の面にも「平等」や「公平」があります。
処理能力に差がある個々に、同量の作業を課すことは「均等」です。あるいは「均一」と言っても良いかもしれません。ただしこれは現実的ではありません。その人の能力に見合った作業を課すのが「公平」です。
“それは不平等だ!”と言われるでしょうが、まさにそれが「公平」なんです。強いて言うなら、作業する環境が「平等」に与えられているなら、全く問題ありません。不平等という思考が先行すると、公平という概念が薄れ、希薄な人間関係が生じやすくなります。
まず、企業においては「公平」が求められます。それぞれが得意な分野で、効率よく作業することが、企業価値を高めると言えます。ただし、公平とか平等というのは手段・方策であって、めざすべき目標です。
公平や平等は、手段・方策であり、目標
平等や公平を意識するばかりに、
・●●委員は男女半々にしましょう!
・●●には積極的に女性を登用しましょう!海外並みに。
・全員一律で会費は●●円です
・同一労働、同一賃金
・ひとり一回ずつ発言するようにしましょう!
などと、過剰な反応すら目にすることがあります。
これらは、平等や公平が「目的」になってしまっています。目的にすると何が問題か。
それは、達成できたら終了!ということです。
たとえば「●●委員は男女半々になりました!」が目的なので、結果として本当に●●委員に適切な人材が集まったかは別問題。また「女性の登用」についても同じです。
同じ労働とは何か、明確でないまま、たとえば「これだけの量だと給与●●円です」と決めてしまうことは、昼夜問わず、作業人を問わず(たとえば夜間ひとりで作業するのと、日中複数人で作業する場合と)全く同じになってしまう可能性もあります。
お金についての平等と公平についてお話しています。