平等と公平の違いについて、”お金”に絡めてまとめてみました。
はじめに
何かと「差別だ」と騒ぐ人たちがいることが耳障りです。
「差別を減らしたい・なくしたい」ではなく、排他的であり攻撃的であり差別的であるという矛盾に気づかないほど、ヒートアップする人も散見されます。差を見つけ出して、あらゆることを分裂させるスペシャリストとでも言いましょうか。
たとえば”10万円の特別給付金”
何かと話題の10万円特別給付金。これを例に気になる言葉をまとめてみました。
- 【平等】給付金を受給する権利を誰もが有する状態。
- 【均等】給付額が一律10万円であること(数値が等しいこと)。
- 【公平】労働の対価として年収(または月収)に違いがあること。
- 【区別】収入に応じて、区分けすること。
さらに、(給付の)目的を明確にするためには、何らかの基準を設ける必要があります。「生活に困窮している人を救う」ために、困窮とは例えば、月収30万円未満と設定することです。
- 【均衡】バランスを確保するための基点・水準
結果、つぎのような結果に至ります。
- 【差別】
10万円が「余剰資金の増加」になる人と「困窮の補てん」になる人がいて、不満が生じる状態。同時に、それを排他的に主張する状態。 - 【公平】
差別を軽減するために、一方を課税(または返金)、もう一方を非課税とするなど、相応に対応を分けること。
このように、平等であることは差別が強調される状態につながります。不満が生じている=恐怖心の表れです。一方の公平とは、相応に対応を分けることであり、そこには「寄り添う」という愛情が伴います。
恐怖心の表れ語リスト
よく耳にする言葉には、恐怖心の裏返しとも言える表現がいくつかあります。つぎの言葉がその例です。
- 平等
うまくいかない鬱憤や怒りを誰かにぶつけるためだけに多用。 - 権利
義務を果たしていないにも関わらず、論点をずらすために使う。 - 差別
区別や特別と履き違えて、不満を主張するケースが増加傾向。
しかも排他的で攻撃的で、その主張こそが差別的。
すべてを等しく取り入れると、なんの特徴もなくなり、むしろ空虚な感じがします。そして、すべてを平等にしようとバランスを取ると、疲労感だけが募り、進行が遅れてしまいます。平等であることは、ときに足かせとなることも覚悟しておく必要があります。
多様化は、平等とは異なる。
多様化 ≠ 平等
いったん立ち止まって、どうありたいか、何を求めているのか考える必要があります。いわゆる多様化とは「受け入れること」であり、すべてを等しく取り入れること(=平等)ではありません。
お金についての平等と公平についてお話しています。