[12]出来・不出来こそ大切な株価情報

日経新聞の読み方

投資情報面|企業の成績

 投資情報面は各企業・各業界の動向を知ることができるページです。業績についての情報が中心となります。ここでは、業績を読み解くキーワードを紹介します。

《見出しでは「ぶり」に注目する》

 ”〇〇期ぶり”だとか、”〇%増益”などのキーワードから、その会社の動向、そしてその業界の動向・変化点を追いかけるようにしましょう。また、あなたが気になる企業に関しては、同時に株価を確認しておくと良いですね。もちろん、紙面に登場した時点で過去の情報ですが、しばらく追いかけることにより“値動きの特徴”を知ることができるようになります。

 “〇期連続”ということであれば、着実に成長している、あるいは全く効果がない方策があるはずなので、原因を調べておくことも忘れないようにしましょう。

業績の深読みキーワード

《同業を比べるには〇✖判定すると良い》

 業績が良いなら〇印、業績が悪化しているなら✖印をつけておきましょう。投資情報面でも主語を変えて読む必要あるので、〇✖で業界の動向を判断しやすくなります。同じ業界でも記号の異なる会社があれば、そこには大きなヒントが隠されていると思いましょう。

《利益はどのようにして儲けたかが分かる》

 記事の見出しには、いろいろな利益が出てきます。言葉の意味を知っていれば、どのようにして設けたのかが一目瞭然です。記事には、設けた理由も書いてありますが、見出しだけで分かるということです。

  • 営業利益→本業で儲けた
  • 経常利益→本業のほか、投資、資金調達などで儲けた
  • 純利益→その年の特別な事情も考慮した結果の儲け

《国際会計基準がスタンダード》

 日本でも2015年より国際会計基準による財務諸表の作成を“標準”としています。2016年4月には約90%の企業が実施しています。これらの言葉は、頻繁に登場しますので、ぜひ理解しておくようにお願いします。

 この会計基準を満たしていない会社が10%もあるということなので、その理由など調べておくと良いかも知れませんね。そんな会社、大丈夫なのでしょうか。

 東京証券取引所のプライム市場に上場する基準には、厳しい会計基準が設けられています。きちんと会計ルールを守っている会社だけが優良企業である目安のひとつということですね。

国際会計基準

ほかにも注目の

3カ月に一度の注目記事 

 主要30業種の天気図は業界動向を一覧で確認できる記事です。3カ月に一度、今後の業界を天気予報形式で確認できます。詳しいことは「新年の日経新聞」で。

半年に一度の注目記事

 企業の中間決算、1年の決算報告を受けて、投資情報面には結果の一覧が掲載されます。また注目の企業については解説記事がありますので、基本的な読み方にしたがって読み進めましょう。とかく、確定した情報に注目が集まりますが、株主総会や税務申告の関係から、大きく2種類の報告があります。ひとつは速報で、決算から45日までに公表されます。もうひとつが確報で決算から2か月経過する時期までに公表されます。

 投資対象としてみる企業情報は確報では遅く、速報の時点で判断するのがギリギリのタイミングです。それまでに、自分なりの予測をたてておく必要があります。

新参者

 IPOという言葉をよく聞くかもしれません。新規上場株式、あるいは新規公開株のことを言います。新たに上場することで、資金調達を積極的に行いたい企業のことです。

 こういった新参者の企業については情報が少ないので、投資情報面では<新規公開株の横顔>というコラムで確認すると良いでしょう。どういった事業展開をしているのか、今後の見通しなど、基本的なことを知る材料が得られます。

 電子版や、その会社のウェブサイトで詳しいことを知ることもできますが、“日経新聞が注目した”ということも、大きな意味があるはずです。

つづく。

北海道うまれ。札幌、東京、大阪、岡山など、全国各地でセミナーや講演活動を行い、好評を博す。2013年より「健康なお金の専門家」として、日経新聞の読み方教室、資産運用や税金対策、資格取得講座を中心に、”見えるお金・分かるお金・せせらぐお金”の探究を楽しんでいる。