平等と公平(13)平等に流したお金は、公平に回収する必要がある

平等と公平

いま、もっとも気になっていることのまとめ

「お金が平等に流れる」弊害

お金を平等に流してはいけない理由】の通り、サービスの内容・品質に応じた分の金銭が消費者から提供者から流れます。その金銭には公平性が担保されているはずです。だから、性別、年齢に応じた価格設定などが許されるわけです。お金が平等になると、心が貧しくなります。金銭を受け取る場合なら、他人より少ないことは「自分を卑下する」要因になったり、「他人をひがむ」原因にもなります。

「お金が公平に流れる」正当性

お金を公平に流すことは差別ではない】ので、多く受け取った人は成果を喜べばよいし、少なかった人は多くなるように努力を重ねることが必要です。それが、新たな仕組みや価値を創造し、経済活動の原動力となるからです。あくまでも「多いことに価値あり」とした前提ですけどね。

一律給付に納得できない理由

岸田政権は、何やら怪しげなお金の流れを考えています。
“18歳以下のこどもへ10万円の給付(親の所得制限つき)”だということで、本決まりのようです。

お金を均一(平等)に流すのかと思えば、均一ではない(18歳以下)と。
公平性を担保するのかと思えば、所得で区別しただけ(960万円で線引き)。

給付金

平等は不公平で、公平は不平等である。

平等は不公平で、均等とも異な】で触れましたが、もっと明確に言えば
・平等は不公平
・公平は不平等

なんです。

ですから、今回の“18歳以下のこどもへの給付金”のような『平等でも公平でもない』仕組みは、驚くほどの愚策で、大変厄介です。「誰もが、まったく納得できない」のは当然のことです。

●なぜ、このようなことが起こるのか。
 目的が明確でないから。

●ではどうするか。
『公平に回収する』こと。

愚策には「公平な回収」で対応

国民全員一律10万円給付とし(本当はコレも反対ですが)、課税所得とする。
・受け取った者、あるいはその扶養義務者が、必ず確定申告する。
・確定申告しなかった場合には、無申告加算税を課す。
・住民税の非課税世帯の場合には、非課税所得とする。
など。賛否両論ありましょうが、公平性を謳うための例ですのでご参考に。

メディアはもっとレベルの高い議論を報じるべきだし、提案すべきです。言うまでもなく、議員は自分の保身ばかり考えてるのではなくて、政策を論じて欲しいんです。

税務署

そもそもお金は公平に流すべきなんですが、それを実現できない(今の政府の場合には“実施しない”というのが適切)場合には、“公平な回収”が必要です。それは、

●日本が2000年超もの間、公平な社会を実現し、その歴史を構築してきたから。
●日本の金融システム・税制もまた、公平性を重んじた仕組みになっているから。

お金についての平等と公平についてお話しています。

北海道うまれ。札幌、東京、大阪、岡山など、全国各地でセミナーや講演活動を行い、好評を博す。2013年より「健康なお金の専門家」として、日経新聞の読み方教室、資産運用や税金対策、資格取得講座を中心に、”見えるお金・分かるお金・せせらぐお金”の探究を楽しんでいる。