CFP®試験の標準学習時間

CFP試験対策

 2025年第1回CFP®資格審査試験まで、2ヶ月を切りました。本腰を入れる時期です。

 日本FP協会では、標準学習時間の目安は明示していませんが、協会のサイトでは受験経験者の談話を掲載したり、活躍中のFPによる解説サイトなどがあちこちに見受けられます。

 いま(2か月前に)試験対策に取り組んでいないと合格が難しい時期と考えています。

必ず取り組むこと

  • 過去問の回答
    出題形式(独特の言い回し)に慣れるか、回答すべき順番など、出題全般を把握することが重要です。時間配分も必要です。最低でも、過去4回(2年分)を3度回答しましょう。
  • 改正事項
    社会保険、法改正、税制改正など、近年どのような改正があったのかを把握してくことが大切です。ライフプラン、タックスプランニング、相続事業承継では、改正事項をどれだけ理解しているかを問う出題が多くあります。

そもそも

  • 受験課目
    どの課目から受験するのか、何度めの受験なのか。それによって対策が変わります。金融資産、不動産運用などは専門性が高いので取り組む順序(時季)を決めておく必要があります。タックスプランニング、相続事業承継では、税制の理解が深まれば合格率が高まります。
  • 目標設定
    いつまでに、どの課目を合格するか、決めていますか?
    「とりあえず全部受験してみよう」だとハードルが高く、合格が遠のきます。

標準学習時間

金融資産;75時間(再受験者)~170時間(初学者)

 最難関の課目です。債券、株式、外貨建て商品に関しては回答に時間のかかる出題です。知識のほか計算力が求められ、回答順序を決めておく必要があります。また、近年の景気・経済動向の理解や、投資にあたっての法律の理解が必要です。

▶金融資産に合格したあなたへ

不動産;60時間(再受験者)~150時間(初学者)

 計算問題は定番ばかりです。できるだけ得点しておきたいところですが、冒頭にある収支計算については、回答を後回しにしましょう。文章題(知識)は、借地借家法(賃貸借契約)、宅地建物取引業法(売買契約)、所得税(譲渡所得)を理解していれば大きな得点源です。

▶不動産運用に合格したいあなたへ

ライフプラン;70時間(再受験者)~150時間(初学者)

 キャッシュフロー表の穴埋めや、6つの係数を使った計算問題は、定番ではありますが、やや回答時間を要するものばかりです。住宅取得資金、教育資金、老後資金の知識や計算問題は確実に正答しておきたいところです。

 最も大切なのが、「育児・介護」「労働基準法」に関する知識です。細かいところまで理解しておくとかなりの得点源です。

 また従来から、公的年金(老齢給付・障害給付・遺族給付)について給付額の計算や適用条件を理解しておくことが必要です。

▶ライフプランに合格したいあなたへ

リスクと保険;60時間(再受験者)~130時間(初学者)

 「資料の読み取り」「仕訳の方法」「税務処理(とくに所得税の理解)」に尽きます。定番の出題が多いので、得意分野を決めておくことが大切です。

▶リスクと保険に合格したいあなたへ

タックス;50時間(再受験者)~120時間(初学者)

 所得税に関連する出題が7割です。近年の法律改正、とくに給与・退職・雑所得あたりを理解していることが大切です。法人税(出題範囲)は法改正が少ないものの、条件設定について詳細な理解が必要です。減価償却費、交際費、欠損金の繰越控除の理解が求められます。

▶タックスプランニングに合格したいあなたへ

相続事業承継;50時間(再受験者)~120時間(初学者)

 相続税・贈与税の算出方法に関して近年、税制改正が多々あります。正確に理解しているかを問う出題が頻発しています。また、相続対策(個人)、事業承継(個人事業主・法人)に関する法制度の理解も確実に理解しておきたいところです。

▶相続事業承継に合格したいあなたへ

■合格したいあなたへ(各課目の要点解説)
 金融不動産ライフリスクタックス相続

■試験対策(2025年第1回試験向け)
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東京うまれ。札幌、東京、大阪、岡山など、全国各地でセミナーや講演活動を行い、好評を博す。2013年より、日経新聞の読み方教室、資産運用や税金対策、資格取得講座を中心に、”見えるお金、分かるお金を、使えるお金に。。。”の探究を楽しんでいる。