平等と公平(2)お金を平等に流してはいけない

平等と公平

昨今、何やらおかしなお金の動きがみられます。特別定額給付金なるものです。一律10万円の給付とのことで、命拾いするひともいれば、受け取る必要のない人もいます。

ただし、対象になる人が納得していることが前提なんです。

お金は「公平」が原則

お金は「公平」に流れるべきです。お金は、報酬を得るべく業務相当の対価ですから、内容・品質に応じた金額が設定されます。

なのに、「一律10万円給付」だとか、先般問題になった「●●保護は月額○○万円」のような支援金は、本来あるべき状態とは異なります。そして、そういった仕組みは「何もしなくても・・・貰えるな・・・」といった貧しい発想が生じます。また「●●詐欺」などが横行します。

給付金

お金は「平等であってはいけない」

繰り返しますが、お金の流れは平等・均等であってはいけません。

年齢、収入源、所得の多寡、家族構成などに応じた金額ある設定である必要があります。食べ放題「女性●円、こども●円、**歳代●円」のようなことが許容されるのは、平等でなく公平だという考えが根底にあるからです。

お金の平等は、心が貧しくなる

お金が平等に流れることは、心が貧しくなります。「だったらもっと食べておこう」「もらえる物なら、必要なくても・・・」といった発想も出てきます。残念なことに、日本政府には対策が無いようですが、本来議論すべきは「平等」であることよりも「公平」を優先した給付金・補償の制度設計です。何のためのマイナンバーなのか、毎年申告している(はずの)確定申告とは何なのか、、、考えれば容易に答えが導かれます。

言い訳ばかりで前進しない政府には呆れるばかりです。

お金についての平等と公平についてお話しています。

東京うまれ。札幌、東京、大阪、岡山など、全国各地でセミナーや講演活動を行い、好評を博す。2013年より、日経新聞の読み方教室、資産運用や税金対策、資格取得講座を中心に、”見えるお金、分かるお金を、使えるお金に。。。”の探究を楽しんでいる。