タックスプランニング
出題される内容はほぼ固定しています。そしてその8割(約40問)が計算問題です。ですから、引っ掛け要素の有無を確認したうえで、素早く正確に回答できる練習を繰り返すことが大切です。今回も、ほぼそのような構成でした。
1.所得の計算はいつもの通りでした。
各所得の計算方法について、何が収入となるのか、どれが必要経費になるのか、各所得独特の計算方法をどれだけ理解しているのかの質問でした。どれも、基本中のキホンでした。
- 不動産所得 事業的規模
- 事業所得 必要経費、取得価額、キャッシュフロー、減価償却費【詳しい解答解説】
- 給与所得
- 一時所得 保険金の取り扱い、立退料
- 退職所得
- 譲渡所得 上場株式、配当所得との通算・繰越、居住用財産
- 譲渡所得 総合課税
- 配当所得 上場株と非上場株の配当の扱い
- 雑所得 公的年金とその他収入
2.総所得・課税所得の計算もいつも通りでした。
何が控除の対象か、控除の要件は何か、それをどのように申告するのか。
基本がどれだけ理解できているのかを問う内容でしたので、いずれも確実に得点したい内容でした。
- 損益通算
- 所得控除(扶養控除、医療費控除、社会保険料控除)
- 税額控除(配当控除、住宅ローン控除)
- 居住用財産の譲渡損失の特例、繰越控除
- 所得税額
- 納税方法(個人事業主の届け出事項、青色申告、納税方法)
3.個人所得課税も、落とせない内容
従来通りの出題でしたので、これまた確実に得点したい内容でした。特定期間の判別についての出題はありましたが、消費税額の計算がなく、すぐに回答できる内容ばかりでした。
・消費税の課税/非課税
・住民税(税額、所得割)
・事業税(損益通算、繰越控除)
4.法人税は、難しい出題がありませんでした。
所得税、個人所得税と同様に、法人税もこれまで通りの必須事項を問う内容でした。今回は、貸倒損失に関する出題が無かったことや、CVP(損益分岐点分析)の出題が無かったため、かなり正答率が高かったと推測します。
総括
これまで比較しても、典型的な出題が並び、ちょっとしたミスが合否を分ける内容でした。出題内容としては、ラクしたようですね。そして、今回も「文章題の答え」は殆どが***でしたね。毎回ショボいわ。
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