ポートフォリオの評価方法として、CAPM(資本資産価格モデル)があります。これは、個別株式がもつβ値から、その株式に投資している投資家がどれだけの収益率を期待するかをまとめた考え方を言います。
目次
パフォーマンス評価
個別銘柄のパフォーマンス評価としては、リターン、β値、標準偏差などがあります。
- リターン;投資額に対する利益額
- β値;市場平均に対する感応度
- 標準偏差;正規分布(標準的な分布)に対する確度
試験で必要な知識
試験ではこれらのパフォーマンス値から求められる下記の数値についての出題があります。
- シャープレシオ;リスクからどれだけのリターンが得られるのか
- トレイナー尺度(トレイナーレシオ);β値に対するリターンの大きさ
- ジェンセンのα;β値に対するトレーナレシオからの乖離
どのように計算するのか忘れてしまった場合に備え、図を描いて回答する練習をしておくと良いでしょう。計算問題のほかにも、CAPMに関する文章の穴埋めをする出題も多いので、各用語の意味を覚え、中身を理解してく必要があります。
2021年第2回(問題35)の解答
2つの資産について、シャープレシオ、トレイナー尺度の大小比較する出題。容易に正答できる内容でした。
2021年第1回(問題34)の解答
2つの資産について、シャープレシオ、トレイナー尺度のほか、ジェンセンのαを求める必要がありました。ジェンセンのαを知る前に、証券市場線(SML)の計算式を求めておく必要があります。SMLは、市場ポートフォリオのβ値、収益率、そして無リスク資産の収益率から求まります。
2020年第2回(問題32)の解答
シャープレシオ、トレイナー尺度、ジェンセンのαを求める基本的な出題でした。
2019年第2回(問題33)の解答
2つの資産について、シャープレシオ、トレイナー尺度の大小比較する出題。容易に正答できる内容でした。
2019年第1回(問題32)の解答
シャープレシオ、トレイナー尺度を算出するシンプルな出題でした。簡単な内容であっても、図を描く練習をしておきましょう。
2018年第2回(問題30-31)の解答
問題30は各資産のトレイナー尺度やジェンセンのαを問う出題、問題31は各資産・市場ポートフォリオについて大小比較する出題でした。図を描いて回答すること必要があります。
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