投資信託に関する出題では、個別元本とは何か、基準価額とはどう異なるのかを理解していることが大切です。
個別元本は、決算ごとに支払われる分配金が、普通分配(儲け)なのか元本払戻なのかを区別する水準であり、トータルリターンを把握するうえでも大切な数値です。
投信についての計算問題は2~3題ありますが、個別元本、トータルリターンについては必ず正答しておきたいレベルの出題です。解約時の課税とともに、着実に得点できるようにしておきましょう。
目次
個別元本
投資信託の購入単位(単価)が基準価額です。そして、その投信を初めて購入したときの基準価額が個別元本ですが、元本払戻があった場合には、払戻後の基準価額が新個別元本として扱われです。
・個別元本;初めて購入したときの基準価額
・新個別元本;元本払戻があった場合に改定される個別元本
個別元本は、課税対象となる普通分配なのか、非課税となる元本払戻かを判断する水準です。
トータルリターン
初回購入日から現在までの全期間を通じて、追加購入や分配金なども含めた累積の損益を計算したものです。投資信託ごとに、販売会社から通知されています。
売却履歴や、配当があった場合のほか、評価時点での基準価額が反映されます。そのため「いま解約した場合には、いくら儲かることになるのか」を示したものです。
2022年第1回(問題27)の解答
元本払戻があった場合には、個別元本が変わります。また、追加購入があった場合には加重平均で基準価額・個別元本を算出します。
2022年第1回(問題28)の解答
トータルリターンを計算する際には、適用する基準価額・個別元本に注意が必要です。
2021年第2回(問題25)の解答
個別元本を基準に、分配金が普通分配なのか元本払戻なのかを判断します。追加購入した場合には加重平均で計算した基準価額を新個別元本とします。
少しややこしい出題でしたね。
2021年第2回(問題26)の解答
トータルリターンの計算では、掲載過程で適用する個別元本・基準価額に注意が必要ですね。
2021年第1回(問題26)の解答
元本払戻があった場合、かつ追加購入した場合の新個別元本についての出題が定番化しています。
2021年第1回(問題27)の解答
トータルリターンの計算は、着実に得点できるようにお願いします。買付金額は当初個別元本、評価金額は評価時点での基準価額を適用します。
2020年第2回(問題26)の解答
トータルリターンの計算は定番なので、計算方法を必ず理解しておきましょう。
2019年第2回(問題25)の解答
個別元本によって分配金をきちんと区別できるか、さらに課税体系を理解しているかを問う出題でした。追加購入時の新個別元本の理解がポイントです。
2019年第2回(問題26)の解答
トータルリターンの計算問題です。
2019年第1回(問題26)の解答
トータルリターンの計算問題です。
2018年第2回(問題25-26)の解答
分配金(税引き後)と、トータルリターンの計算問題です。一連の課税体系を理解してるかを問う出題でした。
2018年第1回(問題24-25)の解答
分配金(税引き後)と、トータルリターンの計算問題です。
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