【CFP®金融】プット・コール・パリティ

 金融資産運用は6課目で最も難易度の高く、専門的な知識が求められます。そんな中でも定番の出題がいくつかあるので、必ず得点しておきたいものがあります。

 そのひとつがデリバティブ商品・オプション取引で出題される「プット・コール・パリティ」です。計算問題もありますが、同一クラス(同一の原資産・満期・行使価格)のヨーロピアンタイプのプットオプションとコールオプションのプレミアムの関係を理解できているかを問われます。

 一言でいうならば、どんなオプションが最も価値が高いか(あるいは安い)を理解しているかを問われます。

プット・コール・パリティ
プット・コール・パリティの関係式

 同一クラスのヨーロピアンタイプ(権利行使時期があらかじめ決まっているタイプ)のプットオプション(売る権利)とコールオプション(買う権利)には上のような関係式があります。

 計算式は所与されるので「オプション価格がどのように決まるのか」を理解しておく必要があります。

 以下、過去問での出題を確認します。

2021年第1回(問題44)の解答

 与えらた条件にしたがって、関係式からプットオプションの価格を求める出題でした。簡単なので必ず正答しておきたいレベルです。

2021年第1回(問題44)こたえ

2020年第2回(問題44)の解答

 何度か出題されたことのある、オプション価格の高い/安いの判断です。プットオプションでは権利行使価格が安いほど人気がありません。逆に、コールオプションでは権利行使価格が高いほど人気がありません。

 また、プット・コール・パリティの関係式から、コールオプションよりもプットオプションのほうが人気がない理由を導き出せるようにしておきましょう。

2020年第2回(問題44)こたえ

2019年第2回(問題43)の解答

 プットオプションでは権利行使価格が高いほど人気、コールオプションでは権利行使価格が安いほど人気です。権利行使価格や行使時期などが同一のオプションでは、プットオプションよりもコールオプションのほうが人気であることも知っておきましょう。

2019年第2回(問題43)こたえ

2019年第1回(問題42)の解答

 2019年第2回(問題43)と同様の設問です。

2019年第1回(問題42)こたえ

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東京うまれ。札幌、東京、大阪、岡山など、全国各地でセミナーや講演活動を行い、好評を博す。2013年より、日経新聞の読み方教室、資産運用や税金対策、資格取得講座を中心に、”見えるお金、分かるお金を、使えるお金に。。。”の探究を楽しんでいる。